なぜパソコン作業でテニス肘になるのか??
パソコンのタイピングによってテニス肘になる人が増えています。
【テニス肘とは】
上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)のことです。
上腕骨外側上顆炎は、上腕骨外側上顆、つまり肘の外側のでっぱったところで
炎症が起こること。肘の外側が痛くなるという症状があります。
雑巾を絞ったり、鍋を振ったりすると痛みが出ます。またテニスのバックハンド
ストロークで痛みが出るため、「テニス肘」と呼ばれています。
【テニス肘の原因】
バックハンドストロークと雑巾絞りの共通点は、手首が反ることです。
手首を反らせるときに働く前腕の筋肉(前腕伸筋群)が肘の外側に
ついているために肘の外側に負担がかかるのです。
※前腕伸筋群…短橈側手根伸筋、総指伸筋、尺側手根伸筋
【なぜパソコンのタイピングでテニス肘になるのか??】
では、パソコンのタイピングとの共通点はなんでしょうか?
パソコンのキーボードを叩くときに一番よく使うのは中指です。
中指を曲げるときに働く筋肉は肘の内側についているので、肘の
外側には影響しなさそうですが…。
じつは、中指を根元から十分に曲げるためには、手首を反らせなけ
ればならないのです。
ためしに、手首を反らせないで中指を付け根から曲げてみてください。
少ししか曲がりませんね。
手首を反らせてから中指を付け根から曲げるとよく曲がります。
意識的にやらなくても、中指を曲げるときには自然に手首は反ります。
キーボードを叩いてる間中、手首を反らせた状態で固定しているため
に、前腕伸筋群が緊張して肘の外側に負担がかかるのです。
テニスのバックハンドストロークや雑巾絞りとパソコンのタイピング、
一見すると違うように見える動作でも、手首を反らす筋肉が肘の外側に
負担をかけているという点が共通していたのです。
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